2025.06.23 (月)
土地・建物の予算の出し方~収納について~
「収納はたくさんあるに越したことはない」と考えがちですが、これもまた前回のブログの部屋の数と広さと同じように
増やせば増やす程コストに直結するため、正しい知識をつけた上でどこにどれだけつくるかを考えていただきたい空間です。
収納における正しい知識とは「床面積」ではなく「壁面積」です。
つまり、単純に床の広さだけを見るのではなく、どれだけ壁があるのかを見る力をつけておくことが大切だということですね。
こんにちは。シンプルノート下関スタジオです。
例えば、1帖という収納を玄関の土間部分につくるとしたら、平面図だけを見ていたのでは多くの物が置けなさそうに見えますが、仮にここの天井の高さが2.6mだとして、天井までに可動の棚板を7枚つけるとしたら、ここには幅1m69cm、高さ約30cmの置き場が8段分出来るということになります。
ここに靴がどれくらい置けるのかに換算してみると合計で50足前後置けるということになります。
おそらく思っていたより多く靴が置けるなと感じていただけたのではないでしょうか。どこにどれだけ収納をつくるのか考えていきたいと思います。
【ここがPOINT!収納量を具体的に押さえてプランを考える】
まずは玄関土間収納です。ここには基本は靴しか置かないというのであれば1帖あれば充分だと思います。
それ以外にも衣類やキャンプ用品をはじめとした趣味のものなどを置くとしたら2帖もしくは3帖ほど取っていただくといいかと思います。
続いて衣類や生活用品などをしまっておく収納です。衣類に関しては、家族皆の衣類を一括で収納しておきたい派とそれぞれ個別で収納しておきたい派の2つに分かれるのではないでしょうか。
一括で収納しておきたい派の方はいわゆる「ファミクロ」と呼ばれている大型収納を、リビングもしくは脱衣室の近くにつくりたいとお考えでしょう。個別収納派の方は、寝室にはウォークインクローゼットをそして子供たちの部屋にそれぞれクローゼットをつくりたいとお考えだと思います。
一括収納派の方はファミクロとして3〜4帖を、個別収納派の方はウォークインクローゼットを2〜3帖、そして個別収納として0.5〜1帖を子供部屋の数だけ加えてみてください。
続いて生活用品の収納について考えていきましょう。扇風機や除湿機、加湿器といった季節物の他、掃除機や未開封の貰い物など諸々存在する小道具たちを片付けておく場所です。
これに関しては、専用の納戸を設ける場合1〜2帖もあれば充分かと思います。
続いてはパントリーです。パントリーに関しては、キッチンの背面収納をつくるかどうかによって大きさがずいぶんと違ってくるかなと思っています。背面収納をつくる場合、そこにかなり収納が出来ることとキッチンそのものにもずいぶんと収納出来ることから、パントリーは1帖もあれば充分だし、広めにつくりたいとお考えだとしても最大2帖で充分かと思います。背面収納がない場合に関しては2〜3帖ほどみていただき、先程の納戸とパントリーを兼ねてもいいかなとお考えだとしたら3〜4帖ほどみていただき、納戸の広さを調整するのもいいかと思います。
いかがでしたか?
おそらくこれで収納の具体的なイメージや大きさを把握することが出来たのではないでしょうか。
ここまで3回に渡って色々な場所の広さをそれぞれ考えていただきました。
これらを全て合わせていただくと大体の家の面積が算出出来ます。
そして、この他に書斎や家事室など別の部屋が必要ならその数字を合わせていただくと、自分たちにとって必要な家づくりの広さがお分かりいただけると思います。さて、一体どれくらいの広さになったでしょうか?
50帖ぐらいでしょうか?それとも60帖ぐらいでしょうか?仮に50帖だったとしたらこれを2で割った25坪があなたにとって必要な家づくりの広さということです。60帖なら30坪です。
では「平屋の広さ」はここまでにして次回は、その家を建てるために必要な土地の広さを把握していただくために、最大の特徴でもある「中庭」の有無について考えていきたいと思います。
これがあるかないかによって土地に広さが大きく違ってきます。
それでは。
株式会社藤川工務店 SIMPLE NOTE 下関スタジオ
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